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可聴域 [雑感]

ヒトの耳が聞くことのできる音の範囲(可聴域)は、約20~20,000Hzと言われています。
ただし、これは二十歳ぐらいまでの若者の話で、加齢に伴って特に高音が聴こえなくなります。
成人だと耳の良い人で15kHzくらい、13kHz辺りでほとんど聞こえなくなるのが普通だそうです。

マルチドライブ クリーナーの記事で触れたハイレンジテストの話ですが、私も13kHz辺りが微妙な線で、15kHz以上は全く聴こえない状況にちょっとがっくりしました。(v)o¥o(v)
聴こえない周波数でもアンプのレベルメーターは振れているので、確実に音は出ている筈ですが私には無音です。
中学生の子供は21kHzも聴こえる様で不快な音がすると言いますので、機器の再生限界ではなく完全にこちらの聴力限界という事になります。
この現象を利用して、若者にしか聴こえない17kHz辺りの不快な高音を発生させて店先にたむろする若者を追い払う装置とか、授業中に鳴っても大人には聞こえない携帯電話の着信音というのもあるそうです。

もっとも通常の聴力検査の周波数は125Hz~8kHzだし、10kHz以上が聴こえないからと言って悲観する必要は無さそうですが、成人の大半が15kHz以上を聴き取れないのに100kHzまで再生可能なSACDやスーパーツィーターは本当に必要なのだろうかとか、オーディオ評論家って一様に耳の良い人達なのだろうかという素朴な疑問が湧いてきます。

一つ言えるのは、あくまでもチェックCDの単調音(正弦波)の場合であって、これだけで音楽再生の上限が15kHzで良いとは言い切れない事や、可聴域を超える周波数(超音波)を含んだ音楽を聴くと脳が刺激されてアルファ波が発生するという話もありますし、聴こえない周波数帯域であってもスーパーツィーターが有ると無いとでは違いが感じられるのも事実で、これがオーディオの面白いところかも知れません。
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conta

専門誌の評論家の先生は結構、年配の方が多いのですが、本当にちゃんと聴こえているのかなと、私も以前から気になっておりました。
by conta (2010-11-07 08:40) 

coregar

若者用の着信音が聴こえない大人の高音域に対する評論なんて当てにならないし、SACDとかスーパーツィーターの高音域も大半は聞こえていない訳で、話半分ぐらいと思った方が良さそうですね。
by coregar (2010-11-07 09:39) 

そらへい

そういうこともあって歳を取ってくると
好みの音楽や音の傾向が
穏やかなものに変わっていくんでしょうね。
by そらへい (2010-11-07 16:36) 

coregar

歳を取ると丸くなると言いますが、不快な音が聴こえないからイライラしなくなるという事かもしれませんね。
by coregar (2010-11-07 17:16) 

fullcon

高音が聞こえなくても、雰囲気などは感じれますね。
by fullcon (2010-11-11 18:42) 

coregar

fullcon様、コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
スーパーツィーターが有ると無いとでは、低域の量感も違う(気がする)のは不思議です。

by coregar (2010-11-11 23:18) 

親知らず

同級生にTDKテープの磁性粉の研究開発をしていた人が居ましたが
30歳前に転属でした。高音が聞こえないからだそうです。
カセットテープが廃れた今となっては、昔の話ですが…。
by 親知らず (2010-12-29 16:18) 

coregar

年を重ねると高音が聴こえなくなるのは当たり前の事で、音響関係の仕事は続けられないというのがきっと業界の常識なのですね。
ハイレンジテストみたいな事でもしない限り、聴こえなくなっている事に気付かないのでですが、子供達は21Khでも聴こえるみたいで、蝙蝠みたいだなと思いながらも、自分自身のの老いを感じてしまう今日この頃です。
by coregar (2010-12-29 20:19) 

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