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YAMAHA SPS-80 [スピーカー]

YAMAHA ヤマハ SPS-80 スピーカースタンド
sps-80.jpg
http://jp.yamaha.com/products/audio-visual/accessories/stands/sps-80_silver__j/?mode=model
ヤマハ シネマステーションAV-S77用のリアスピーカースタンドSPS-80です。

サラウンドスピーカーの設置方法には、ダイレクトサラウンドとディフューズサラウンドがあり、ダイレクトの方はサラウンドスピーカ―の音を視聴者の耳に直接届けるという意味で、ITU-R(国際電気通信連合-無線通信部門)BS.775-1勧告に基づくスピーカ―配置ルールに則ったレイアウトです。

ITU-R BS.775-1勧告は、映像を伴ったマルチチャンネル再生のスピーカー配置として、視聴位置の同一円周上の等距離にスピーカーのセッティングを推奨する規格で、家庭でもこれを実現することが理想ですが、一般的な住宅の四角い部屋で実現することはかなり難しいというか無理があるため、通常はAVアンプにより補正(ディレイタイム設定)することで実現します。
itu-r_bs775.gif
     ITU-R BS.775-1(1992-1994)

薄型テレビの最適視聴距離は画面の高さの3倍くらいとされているので、例えば高さ約53cmの42インチ画面でITU-R勧告に従ってホームシアターを構築する場合、半径160cmの同一円周上にスピーカーを配置するのが理想的です。
これだと6畳(270cm×360cm)の部屋には収まらず、少なくとも8畳(360cm×360cm)の広さが必要で、家具が置かれる事を考えると円の中心で視聴するためには更に広い空間が要求される事になります。

対するディフューズ(拡散)サラウンドは、ドルビーサラウンドに代表される映画館のスピーカ―セッティングで、同一円周上の配置を意識しないため、視聴位置に対するスピーカーセッティングの自由度が高いレイアウトです。
簡単に言うと、ITU-R勧告に拠らないセッティングは、すべてディフューズサラウンドと考えるのが判り易いかも知れません。
ディフューズサラウンドの場合、リアスピーカーは視聴位置の背後の壁面設置が一般的でしたが、最近は側方に設置するケースが主流で、私もこのレイアウトを採用しています。
映画におけるサラウンドは主に包囲感の演出なので、スイートスポットの広いディフューズサラウンドの方が、家族の集まるリビングルームで映画を楽しむ視聴環境には向いています。

とは言うものの、リアスピーカーの設置や配線に困るのも現実で、リアスピーカーを必要としないフロントサラウンドやバーチャルサラウンドが存在する訳ですが、多少しょぼくてもリアスピーカーが有ると無いとではサラウンドの臨場感が大きく異なります。
小型スピーカー用のSPS-80は、場所も取らずソファーに座った時の耳の高さに合わせて、両サイドに設置するにはぴったりで、この年末年始も臨場感たっぷりのシアターライフを存分に楽しみました。
タグ:SPS-80 AV-S77
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そらへい

サラウンドが自室でも実現すると
ちょっと感動ものでしょうね。
by そらへい (2011-01-09 14:10) 

coregar

シアターセット(AV-S77)とAVアンプ(AX-V8000)の両システムがありますが、映画等のビジュアル用途は専らAV-S77使用で、AX-V8000の方は主にピュアオーディオ(2ch)用という使い分けに落ち着きつつあります。
入門機でも迫力ある映画が十分に楽しめます。
by coregar (2011-01-09 16:11) 

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