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貨幣価値 [雑感]

二十数年前に大枚をはたいて買ったオーディオ機器が現在も売られていたら、どの価格帯に位置するものなのでしょうか。
ちょっと気になったので、四半世紀で貨幣価値がどの程度変わったのか調べてみました。

よく言われる大卒の初任給の比較だと、この四半世紀で約1.5倍になっていました。
大卒初任給 出所:厚生労働統計
1983 132,200
1988 153,100 1.158倍
1993 190,300 1.439倍
1998 195,500 1.479倍
2003 201,300 1.523倍
2008 201,300 1.523倍

日本銀行金融研究所貨幣博物館:お金に関するFAQによると、貨幣価値は企業物価指数と消費者物価指数を参考にする方法がある様です。
昭和○年の一円は今のお金のいくらくらいに相当するのですか?
昭和40年の 1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?

企業同士で取引される「モノ」の価格を対象とする企業物価指数だと、この四半世紀では下落していて約0.9倍です。
企業物価指数 出所:日本銀行調査統計局
1983 833.7
1988 712.1 0.854倍
1993 708.1 0.849倍
1998 687.5 0.825倍
2003 637.3 0.764倍
2008 736.8 0.884倍

小売段階における「モノ」と「サービス」両方の価格を対象とする消費者物価指数だと、この四半世紀で約1.2倍でした。
消費者物価指数(東京都区部) 出所:総務省統計局
1983 1504.1
1988 1608.8 1.069倍
1993 1804.2 1.199倍
1998 1849.2 1.229倍
2003 1776.7 1.181倍
2008 1787.0 1.188倍

オーディオを取り巻く環境もずいぶんと変化したので単純比較は難しいですが、この四半世紀でさほど物価は上昇していなくて、性能は別にしても二十数年前に10万円クラスだった機器は現在でも10万円クラスと目安として考える事ができそうです。
大卒初任給の上げ幅の方が大きいので、昔に比べると多少は購入し易くなったという事かも知れません。
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そらへい

二十数年だとそれほど変わらないのかもしれませんね。
なんとなくそんな気がしますね。
オーディオも下火になりつつありました。
しかしこれが30.40年前だと、かなり違ってくる気がします。
時代が違いますし、オーディオを取り巻く環境も違うのだと思います。
いま1970年代の物量と手間でオーディオ機器をつくると
かなり高額になるんだと思います。
by そらへい (2010-11-13 20:31) 

coregar

手持ちでうまく比較できる機器が無いのですが、二十数年前のセパレートアンプの入門機と、数年前のかなり評価の高かったハイエンドAVアンプとでは、古いセパレートアンプに軍配が上がります。
オーディオの世界は余り進歩していないというか、アナログ系の技術面はとうの昔に完成し尽されていたという事かも知れませんね。
by coregar (2010-11-13 21:06) 

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