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五味康祐 オーディオ巡礼 [書籍・雑誌]

五味康祐 オーディオ巡礼
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昨年たまたま通りかかった有楽町の東京国際フォーラムで、2009東京インターナショナル オーディオショウが行われていて入場したのですが、会場出口でこの本の復刻版のキャンペーン販売を行っていました。
そう言えば昔その様な本があった事を思い出して、早速読んでみたものです。

芥川賞受賞作家の五味康祐氏は、クラシック音楽やオーディオの評論家としても有名で、この本はステレオサウンド誌に連載されたものをまとめたものです。



タンノイ不朽の名作と謳われたAutographでクラシック音楽を聴くことをこよなく愛されていた同氏らしく、この本の最後に出てくる「わがタンノイ・オートグラフ」の末尾は次のような文章で締め括られています。

「わがタンノイ・オートグラフ」より抜粋
 そうしたタンノイのさらに美しい音を聴くため、わたくしはいま完璧なリスニングルーム建築の夢を抱いている。まだ庭も十分できていない。私には借金こそあれ一文のたくわえもない。しかし建てねばなるまい。何年かかるか、タンノイをかんぺきに鳴らすために、高貴な婦人をいわば迎えるにふさわしい部屋を私は用意せねばならないだろう。それが愛情の責任というものだろう。(一九七九年)
タグ:五味康祐
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そらへい

若い頃、この本だったか忘れましたが
五味康祐さんのオーディオの本読んだ記憶があります。
彼の人生を背景(交通事故)にオーディオにのめりこんでいく話が
語られていたように思います。
by そらへい (2010-10-12 20:35) 

coregar

この本にも交通事故の話が書いてありましたが、しばらく断筆されていた事も私は全く知りませんでした。愛用されていたオーディオ機器、LPレコード等は練馬区へ無償譲渡されていて、愛用機器を使用したクラシックの名盤コンサートが時折開催されるそうです。参加希望者が多く抽選という事ですが、一度は聴いてみたいと思っています。
by coregar (2010-10-13 00:47) 

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