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デジタル放送の音質 [デジタル放送]

いまさらですが、地上アナログ放送にあって地上デジタル放送に無いものは何でしょう。

答えは「時報」です。

二画面表示でアナログ放送とデジタル放送を映すと直ぐに判りますが、デジタル放送は放送局側での圧縮(エンコード)とテレビ側での展開(デコード)が必要になるため、映像・音声に秒単位の遅れが生じます。
しかも、受信時のデコード処理時間はチューナーの処理能力に依存するので、タイムラグはテレビによってまちまちです。
時報が何秒も遅れてしまっては意味が無いので、アナログ放送でお馴染みの「時報」は、デジタル放送では廃止されたという訳です。

さて、アナログBS放送(Bモード)の音声はサンプリング周波数48kHz/16bitのリニアPCMで、CD(44.1kHz/16bit)を超える規格でしたが、CDレベルと言われる地デジやBSデジタルの圧縮音声はどんな仕様なのでしょうか。

地上/BSデジタル放送の音声は、何れもMPEG-2 AAC方式の圧縮音声で2chステレオ放送の場合のビットレートは標準で144kbpsです。
5.1chサラウンド放送の場合は、トータルのビットレートが320kbps、5.1chを2chステレオとして聴く場合も受信側でダウンミックスデコードを行ない、2chステレオと同等の音質が確保されます。

つまり、デジタル放送の音声は、CD並の音質を謳うMP3 128kbps(上限周波数:15.2kHz)や、iPodの標準設定であるAAC 128kbps(上限周波数:18.7kHz)よりも高音質という事になります。

ハイビジョン映像が高画質で綺麗な事は言うまでもありませんが、その音声も十分に高音質です。
もう一つの売りの5.1chサラウンド放送もスポーツ中継を中心に徐々に増えてはいますが、一日も早く音楽番組や映画は5.1chが基本という時代になって欲しいものです。
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