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長岡鉄男の日本オーディオ史(2) [書籍・雑誌]

長岡鉄男の日本オーディオ史(2) アナログからデジタルへ
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自作スピーカーで有名なオーディオ評論家 故 長岡鉄男氏の著作で、mymyさんの紹介で読んだ前作「日本オーディオ史1950~82」の続編として、カートリッジ隆盛の時代からCDがオーディオのメインソースに至る1950~1989までの変遷が、前作以上に多数の製品カタログを紹介しながら綴られています。

この第二巻では、私の所有するビンテージものでは、エンパイア 4000D/Iや、ピクソール、ワッツのディスクプリーナー、TEACのインシュレーターTZ-804の初代モデルTZ-801、ビクターのスーパー・スピーカー・コード等が紹介されています。



以下、前書きの紹介です。

- 前書きより -
前作「日本オーディオ史1950~82」は一冊完結の予定だったが、スピーカー、アンプまで書き進めたところで予定枚数の大半を使い果たして、プレーヤー、チューナー、デッキ、CDについては駆け足で通り過ぎるだけになってしまった。もともとCDには触れるつもりはなかったのでサブタイトルも「1950~82」となっている。

オーディオとはスピーカーを鳴らすことであり、スピーカーを鳴らすのはアンプであるという考えから両者にウエイトを置いた物で、これで完結しても良いかなと思っていたのだが、やはり続編が欲しいという声が多く、今回第二部として「アナログからデジタルへ」を発刊することになった。前作で触れた部分については再度触れることはしていないので重複はないと思う。

前作は「カタログから見たオーディオ史」といった側面を持っていたが、今回はそれを側面ではなく前面に押し出すことになった。カタログの採用が予想以上に好評だったからである。前作では文章にあわせてカタログをさがすという作業だったが、今回はまずカタログを集めてしまい、それに合わせて文章を書くという方法をとった。使用したカタログの枚数も多く、見るオーディオ史にもなっている。

前作は「1950~82」となっていたが、今回は「1950~89」である。CD、AVまで含まれているからだ。90年代はそのまま現代につながっているのでオーディオ史としては扱わないことにした。90年代までカタログで紹介していたらオーディオ史ではなく、単なる製品ガイドになってしまう。

前作同様、指摘される前に云いわけを書いておくが、歴史資料としては正確を期することが特に重要だが、これがなかなか難しい。たとえば年代は資料により、カタログによりずれがあり、迷うことが多い。価格はある時期、毎年のように値上げが行われ、同じ機種でも三通りの価格表示となっているものがある。

カタログ自体にもミスや誤植は多い。筆者の思い違いもある。ひとりでやっている仕事なのでいくら注意してもミスはゼロにはできないと思う。ミスを発見された読者は遠慮なく指摘して頂きたい。感謝してお受けしたい。
タグ:長岡鉄男
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コメント 4

PopLife

デジタル入出力であるなら尚更
アンプとスピーカーの重要性は増しました。しかしソースを
良い音で入手するには自由度が減った?
のかしら。何れにしろメジャーなそれらしか聞かなく
なりましたが。ではまた、ありがとうございました。
by PopLife (2014-01-11 09:31) 

song4u

長岡鉄男さん、本当に大好きでした。
いや、大好きを通り越して、崇拝?盲信?だったかもしれません。
当時のオーディオ評論家には太鼓持ちも多く、氏のスパッと爽快な
切り口はすこぶる気持ちの良いものでしたよね。

氏が他界されたのが2000年でしたから、あれからもう14年。
ビジュアル同様、オーディオも様変わりしてしまった気がします。
もちろん、CP(昨今の「コスパ」という言い回しは大嫌いです)は
大幅にアップしているのでしょうけれど、生粋の昭和世代としては
何か物足りず、どことなく寂しい・・・それが実感でもあります。
by song4u (2014-01-11 09:53) 

coregar

PopLife様、お世話になります。
CDを超える音質のSACDやハイレゾ音源、非可逆圧縮で音質それなりのMP3やAAC、でも個人的にはインターネットラジオが一番のお気に入りです。
好みのジャンルを24時間無料で聴けるとは良い時代になりました。
by coregar (2014-01-11 11:11) 

coregar

song4u様、お世話になります。
良く考えてみると、SACDやハイレゾ音源は、CDでは表現できなかった原曲のアナログ信号を忠実に再現するためのものであって、ある意味アナログ回帰そのものかも知れませんね。
by coregar (2014-01-11 11:14) 

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